十二指腸潰瘍になるリスク、血液型がO型の人はA型の人の1.5倍
東京大学医科学研究所によると、血液型がA型の人と比べてO型の人の方が、約1.5倍近くも十二指腸潰瘍になりやすいということが判明し、胃がんのリスク遺伝子としても知られるPSCA遺伝子が、十二指腸潰瘍と関係していることも発見したんだとか。これらの発見は、十二指腸潰瘍の早期発見や新たな治療薬の開発につながると見られています。
血液型O型の人は十二指腸潰瘍のリスクが高い
東京大学医科学研究所は、理化学研究所、愛知県がんセンターと共同で、十二指腸潰瘍患者7,072人と健常者2万6,116人を対象に、遺伝子(約60万カ所)の違いを調査した結果、次のことが判明したんだとか。
十二指腸潰瘍でない人の血液型を決める遺伝子は、A型が39.43%、O型が28.97%、B型が21.87%、AB型が9.73%の順だったが、十二指腸潰瘍患者ではO型(37.00%)が最も多く、A型(35.17%)、B型(20.10%)、AB型(7.73%)は、いずれも減っていた。
これは十二指腸潰瘍などの原因となると言われているピロリ菌の一種にとって、O型の遺伝子を持つ人の腸内が、住みやすい環境なのではないか・・・と考えられるそうです。
胃がん・十二指腸がんとPSCA遺伝子の関係
また、胃がん・十二指腸がんと、細胞の分裂・増殖に関係し、胃癌のリスク遺伝子としても知られるPSCA遺伝子の関係を調査したところ、十二指腸潰瘍になりやすいタイプのPSCA遺伝子を有する人は、十二指腸潰瘍のリスクが1.84倍に増える一方、胃癌のリスクが約半分(0.59倍)になることが分かったんだとか。
さらに、十二指腸潰瘍のなりやすさが異なる理由を調べたところ、PSCA遺伝子の違いが、生成するタンパク質の長さを決めることを発見。十二指腸潰瘍になりにくいタイプのPSCA遺伝子が作り出す長いタンパク質は、細胞の分裂を促し、腸内の傷を早く治癒して十二指腸潰瘍を防ぐが、その一方で、胃がんを引き起こすリスクを高めると。
これに対して、十二指腸潰瘍になりやすいタイプのPSCA遺伝子が作る短いタンパク質は、免疫力を強めて胃がんのリスクを抑える一方で、今度は逆に炎症を起こしてしまい、十二指腸潰瘍の原因になってしまうと考えられるのだそうです。
日本人は十二指腸潰瘍よりも胃がんになりやすい
また、これらの遺伝子タイプを世界の人種間で比較した結果、日本人は胃がんになりやすく、十二指腸潰瘍になりにくいタイプのPSCA遺伝子を有している人が、世界の11の人種の中で最も多いことが明らかになったんだとか。
血液型で胃がんのリスクが違うんですね
確かに私の周りでも胃がんの人が多いように思えます
何故なのかしら・・食生活?
by めい (2012-03-08 17:45)
ご来訪並びに nice! ありがとうございます。
十二指腸潰瘍ですか、自分は胃潰瘍やっています、遅かりしですがピロリ菌
検査したら、やっぱり陽性でした。
by kinkin (2012-03-09 05:31)
コメントの承認が遅くなってしまい申しわけありませんでした。
> めい さん
僕も初めて知って驚いてるんですよね。
何でも遺伝子の微妙な違いが、
リスクの違いとなって現れてるんだそうですよ。
遺伝子はどうしようもないですが、
自分の血液型特有のリスクを知っているだけで、
少しは違ってくると思うんですよね。
> kinkin さん
こちらこそいつもお世話になっております^^
あのにっくきヘリコバクターですな!
今は割と簡単に検査できるみたいですね~
by ソノ日暮 (2012-04-13 02:41)