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心筋梗塞の死亡率が50年前の3分の1に!さらに「血管再生治療法」が見せてくれる光明

先日は隠れ狭心症に関する記事を書きました。狭心症とは心臓の筋肉に酸素を供給している冠動脈が動脈硬化やけいれん性の収縮などによって狭くなり、それによって血液の流れが悪くなって、心臓の筋肉が血液不足になる病気ですが、その狭心症がさらに悪化し、心臓の筋肉が虚血状態になって壊死してしまった状態を心筋梗塞と言います。今回はそんな心筋梗塞の死亡率に関する話題です。

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心筋梗塞の危険因子

心筋梗塞の死亡率

心筋梗塞は、がん、脳卒中と並ぶ三大疾病の一つで、その原因と考えられるものを挙げてみると・・・高コレステロール血症、糖尿病、高血圧、肥満などの生活習慣病をはじめとして、喫煙習慣、ストレス、痛風、そして意外なところでは歯周病などなど、現代人であれば誰でも心筋梗塞の危険因子の一つや二つは持っていると言っても決して過言ではありませんね。


心筋梗塞の死亡率の変遷

そんな心筋梗塞の死亡率は、1960年代には約3割にも達していたと言います。やがて集中治療室の登場で一気に半分の15%にまで減少し、カテーテル治療が普及した現在に至っては約10%以下にまで下がっているんだとか。

「血管再生治療法」で心筋梗塞治療に新たな光明

さらに2005年、信州大学の池田宇一教授が、重度の狭心症患者から骨髄液を採取し、血管の元となる「CD34陽性細胞」を分離採取して心臓に移植、心臓の血管を再生する手術に成功したことにより、いわゆる「血管再生治療法」を大きく前進させました。

池田教授はいう。「心筋梗塞は死に至る動脈硬化性疾患の代表です。骨髄細胞はさまざまな細胞に代わりうることがわかっているだけに、心臓の血管にも応用できないかと研究を続けていました。しかし、患者さんへの手術数が少なくエビデンス(科学的根拠)が不十分で、先進医療の適用までは、もう少し時間がかかるかもしれません」池田教授は10年以内の実用化を期待している。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120314-00000019-pseven-soci リンク切れ

昨今では盛んに生活習慣の見直しが叫ばれているように、もちろん心筋梗塞を予防するための日常の努力は必要です。ですが、ストレス社会を生きる現代人の食生活を含めたライフスタイルを考えた場合、動脈硬化を発症するリスクは依然として高いと言わざるを得ません。しかしこの血管再生治療法」が確立すれば、心筋梗塞の死亡率を大幅に減少させることができる・・・と言うよりもむしろ、狭心症の段階での的確な治療ができれば、心筋梗塞を未然に防げるケースも大きく増えるのではないでしょうか。今後の研究成果に期待です。

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タグ : 心筋梗塞の死亡率 心筋梗塞の危険因子 CD34陽性細胞 狭心症 血管再生治療法
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リキマルコ

じつは私、家族性の高血脂症です(-o-;)
遺伝なので治らないそうですが、たぶん心筋梗塞になると言われています(..)
早くいい治療法ができると嬉しいですね♪
by リキマルコ (2012-03-15 16:33) 

沈丁花

nice!&ご訪問有り難うございます。
よろしくお願いいたします。
by 沈丁花 (2012-03-15 19:33) 

ソノ日暮

コメントの承認が遅くなってしまい申しわけありませんでした。

> リキマルコ さん

投薬で高脂血症を抑えていても、
心筋梗塞発症のリスクが下がらないんでしょうか?

それに、心筋梗塞の要因は高脂血症だけじゃないので、
高脂血症以外のリスクを極力抑えて、
トータルでリスクマネジメントすれば大丈夫ですよ!
諦めちゃダメです(`・ω・)b


> 沈丁花 さん

こちらこそいつもご訪問&niceをありがとうございます^^
これからもどうぞよろしくお願いしますね。
by ソノ日暮 (2012-04-13 03:18) 

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