SSブログ

歩くスピードと握力で認知症や脳卒中などの発症リスクがわかる!

歩くスピードで認知症の発症リスクがわかる

Walking / K.Hurley

歩くスピードと握力なんて日頃はあまり意識することはありませんよね。僕は関西人なんで歩くスピードには結構自信があるんですが、元来の色男なのでマウスよりも重いものを持たないためか握力にはサッパリ自信ありません^^;

そんな「歩くスピード」と「握力」に関して、アメリカのとある町で継続的に行われている、大規模かつ長期的な国家的調査研究で、今回とても興味深いことがわかりました。

なんでも「歩くスピード」と「握力」によって、その人の認知症や脳卒中の発症リスクがある程度把握できることが判明したのだとか。

にほんブログ村 病気ブログ 医療情報へ←応援よろしくです^^(別窓で開きます)

「歩くスピード」と認知症、「握力」と脳卒中との間に相関関係

これまで65歳以上の高齢者では、身体活動レベルが低いほど認知症の発症リスクがアップすることはよく知られていましたが、今回の調査は65歳未満の中高年を対象としたものである点に意味があるのだそうです。具体的に行われた調査研究の概要は次の通り。

平均年齢62歳の男女2400人に対し、歩く速度と握力、認知機能を記録した後、11年間追跡調査を行った。その結果、同年代の男女より1.5倍歩くのが遅い人は認知症を発症しやすく、握力がより高い人は、42%も脳卒中や一過性の脳虚血発作を発症するリスクが低いと判明したのである。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120709-00021228-diamond-soci リンク切れ

記事中の「同年代の男女より1.5倍歩くのが遅い人は認知症を発症しやすく」という表現はちょっと微妙な表現ですが、恐らく「同年代の男女よりも歩くのが遅い人は、認知症の発症率が1.5倍」という意味なんだと思うんです。もしそうだとすると、認知症の1.5倍という数値といい、脳卒中の42%という数値といい、決して無視のできない”差”が出ていることになりますね。

「握力と死亡リスク」に関しては日本の調査研究でも同様の結果が・・・

そう言えば少し前に、日本の福岡県でも約2500人もの男女を対象に、約20年にも及ぶ大規模かつ長期的な調査が行われていて、そこでも「握力と死亡リスク」に関するとても興味深い結果が得られていました。このニュースに関する元記事は、残念ながら現在では既に削除されているようで、当時スクラップしておいたものから一部を引用してみます。

握力の最も弱い組を基準に、各組を比べたところ、男女とも握力が強いほど死亡リスクが下がる傾向があった。最も握力の強い組の死亡リスクは、最も弱い組より約4割も低かった。

こちらの調査は、対象が65歳未満というわけではないようですが、約2500人もの人を男女別に握力の弱い順から人数が均等になるように各4組に分け、年齢や飲酒状況などを補正して、死亡原因との関係を調べたものです。

これらの調査結果は当然と言えば当然の結果

握力で脳卒中の発症リスクがわかる

grasp / aarongilson

もちろん速く歩いたり強い握力を維持するためには、それなりの筋力や心肺機能、さらには神経機能が必要ですし、筋力や心肺機能なんて使わないとどんどん落ちていくものですから、中高年になっても早く歩く習慣や強い握力を維持できているということは、日頃から仕事やスポーツなどで積極的に体を動かす習慣をもってらっしゃると予想できます。

日々、活動的な生活によって脳に刺激を受けている人の、認知症の発症リスクが低いのは当然ですし、仕事やスポーツなどで、日々積極的に身体を動かしてられる方は、運動による生活習慣病の予防という点で、脳卒中やその他の死亡リスクが低くなるのは当然なので、この調査結果は、よくよく考えてみれば当然の結果だとも言えますね。

自分の認知症や脳卒中の発症リスクを知る一つの指標に

しかし、逆の見方もまたできると思うんですよね。つまり、歩くスピードが他の同世代の方よりも遅いと常々感じられる方は、「自分は認知症のリスクが高いんだ」ってことを客観的に把握することができますし、握力が弱いと感じられる方は、「脳卒中やその他の死亡リスクが高い」ことを認識することができます。その上で食生活を含めた生活習慣を改めるなど、それぞれのリスクに応じた対策を、事前に講じることができるのは非常に大きいと言えます。

最後に、これは当然の話ですが、歩くのが遅い人が気合を入れて早歩きをしたからといって、認知症の発症リスクが下がるわけではありあませんし、握力の弱い人が日々握力を鍛えて握力がアップしたからといって、脳卒中やその他の死亡リスクが下がるわけではありません。「歩くスピード」や「握力」はあくまでも指標ですので・・・まぁ、早歩きの実践や握力をアップする訓練の過程で、生活習慣が改善し、結果的に認知症や脳卒中の発症リスクを下げることは考えられますが^^;

sponsored links
nice!(108)  コメント(14)  トラックバック(0) 
共通テーマ : 健康  | カテゴリ : 脳疾患・脳機能
タグ : 認知症の発症リスク 握力 握力と死亡リスク 脳卒中の発症リスク 歩くスピード 心肺機能 脳虚血発作 福岡県 筋力 神経機能
nice! 108
コメント 14
まつき

握力・・・、高校の時以来測ってないような?
会社や区の健康診断じゃ、そんな項目ないですもんねぇ^^;
by まつき (2012-07-10 09:17) 

keroyon

太字になっていますように
「よくよく考えてみれば当然」かも・・ですが、
すごく興味深い研究結果です・・。

握力は、5年ほど前に、測る機会がありました。
学生時代は、右に比べて極端に左が弱かったのですが、
右と同じくらいまで強くなっていまして!
考えられるのは、30過ぎてバイクに乗るようになったからかと・・。
(左手でクラッチ握りますもので・・)
それくらいの年齢からでも鍛えることができるんですね~と
うれしい発見でした♪
by keroyon (2012-07-10 12:00) 

kuwachan

こんにちは。
興味深い結果ですね。
気に留めておくだけでも随分違いますよね^^
by kuwachan (2012-07-10 13:23) 

Tomie

嬉しい研究結果です(笑)。現在(61歳)はわかりませんが
50代のときには右60kg、左50kgはありましたし、未だに
歩くスピードは日本人の中でもかなり速いほうなので・・・(笑)。
by Tomie (2012-07-10 15:10) 

ニッキー

私、歩くのはかなり早い方なんですが、かみさんが歩くの遅いんですよねぇ^^;
なので、一緒に歩いていると「早過ぎ(>_<)疲れるからもっとゆっくり歩いて」って言われて、超ゆっくり歩かされている(結構疲れます(T_T))ので、この記事のおかげでかみさんに見せてもう少し早く歩くように話せます(^O^)
NICEな記事ありがとうございます(^.^)

by ニッキー (2012-07-10 15:35) 

旅爺さん

爺は歩くスピードは遅いし握力は弱いので・・・少しヤバいですね。
by 旅爺さん (2012-07-10 18:18) 

リキマルコ

大阪に住んでいた頃はとても早歩きでしたが、今はすっかり周りにあわせてゆっくりかなぁ~!でも大阪に行くと、とたんに早歩きになってます^^;
握力はイマイチですが、筆圧はかなりのもんです!!あきませんかね??
by リキマルコ (2012-07-10 20:53) 

駅員3

私は歩くスピードはかなり速い方ですが、握力は交通事故にあって以来人並みになってしまいました!
by 駅員3 (2012-07-10 21:01) 

風来鶏

私も歩くスピードは速いほうですが、握力には自信がありません^^;)
by 風来鶏 (2012-07-10 21:05) 

だいず

これからは、もっとスタスタ歩こうと思いました(@@)
by だいず (2012-07-10 21:12) 

uryyyyyy

ソノ日暮 さん、こんばんは。

へぇ~、歩く速度で認知症の度合い測れるのですね。
幸い、今のところキビキビと歩いていますけど
遅くなったら要注意か・・・・
by uryyyyyy (2012-07-10 21:27) 

美美

歩くのは早いとは言えませんが
握力はある方だと思うんですけど(笑)
by 美美 (2012-07-10 21:53) 

beny

久しぶりに人ごみの中を歩いてみて、周りの人の早さに驚きました。
 ちょうど出勤時でスーツ姿の公務員(役所方面に向かう)らがセカセカ歩いていてついていけませんでした。
 握力は右が56、左が54㎏くらいです。もっとグリップを活用します
by beny (2012-07-11 07:59) 

ソノ日暮

◇ まつきさん

同じく高校時代に測ったっきりです^^;
健康診断でも握力は測んないですよね~
ただ、ブログ回りとかしてる時、
握力を鍛えるキコキコ握るやつ(名前なんて言うんだろ^^;)は、
よく無駄にキコキコしてるんですよね(`・ω・)b
右手はマウスを握らなきゃなんで、左手しかキコキコできませんが^^;


◇ keroyonさん

ありがとうございます!
そない言っていただけると、
このトピックスをとりあげた甲斐がありました^^
なるほど~
クラッチ付きのバイクには乗ったことがないんで、
どんなものかはわかんないですが^^;
以前にkeroyonさんのブログの記事にもあったような、
長距離を走るような場合だと、結構な鍛錬になりそうですね^^
僕もブログ回りしながら、無駄に握力鍛えてますよ~
右手はマウス握らなくちゃなんで、
鍛えるのは左手だけですが・・・って、
これってkeroyonさんと同じですね(*´艸`)


◇ kuwachanさん

そうなんですよね!
自分で自身のリスクを客観的に把握するための指標を、
いくつかもっておくってことって、
結構重要だと思うんですよね^^


◇ Tomieさん

その握力、半端ないですよ!
同世代の平均値をかるぅ~く超えてると思います^^
スポーツか何かされてたんですか?
握力はとても勝負になりませんが、
歩くスピードに関しては・・・
関西人の誇りにかけて負けるわけにはいきませんな(`・ω・´)キリ


◇ ニッキーさん

そう言えばこないだ、「たけしの家庭の医学」か何かで、
漫才の内海桂子師匠にめっちゃ若い旦那さんがいて、
二人で外出する時は、必ずご主人が師匠の数歩先を歩いてられるんですよね。
それも結構なスピードで。
師匠は「ちょっと待ってよ!あんた速いんだよ~」なんて言いながら、
一生懸命ついていってる光景がテレビに流れてたんですが、
それ実は、ご主人がわざとやってらっしゃるのだそうな。
やっぱ健康のためには、だらだら歩くよりも、
シャキシャキ歩いた方が良いみたいなんで、
ニッキーさんもこれからは容赦しちゃダメですよ(*´艸`)
奥様に頑張れ!とお伝えくだされ^^


◇ 旅爺さん

いえいえ!
それを自覚することが大切なのです^^
なんて言いつつも・・・
旅爺さんに限ってはご謙遜でしょ~
あれだけ活動的な生活を毎日送ってらっしゃるんですから(`・ω・)b


◇ リキマルコさん

やっぱり郷に入れば郷に従えですよね^^
どこ行ってもあのスピードで歩いてると、
いらぬ誤解を与えかねませんから(*´艸`)
僕もたまに大阪へ行くと、ギアを1つ上げて歩いてる感じします^^
筆圧は握力が弱いと強くならないと思うんで、
今回は合格ってことで(なんか違・・・


◇ 駅員3さん

人並みになってしまった・・・ってことは、
元々めちゃくちゃ強かったんですね!
歩く速さも握力も、一つの指標に過ぎないんで、
日々とっても活動的な生活を送ってられる駅員3さんは、
なぁ~んも気にすることないですよ^^


◇ 風来鶏さん

僕と同じパターンですね^^
ってことは、脳卒中に対して備える必要があるってことなので、
特に高血圧をはじめとする動脈硬化予防につとめなくちゃなりませんな(`・ω・)b


◇ だいずさん

ただスタスタ歩くだけじゃなく、
認知症予防のためには、
キョロキョロしながら歩くのが良いらしいですよ^^
いつも好奇心一杯のポンポンを見習わなくちゃなりません(笑


◇ うりさん

そう言うことなんですよね!
若いものに負けるのは仕方のないですが、
(とは言え負けるつもりもありませんが^^)
同世代らしき人によく抜かれるようになると・・・
要注意ってことですね(`・ω・)b


◇ 美美さん

美美さんはミミちゃんの散歩で、
日頃からしっかり鍛えてらっしゃいますもんね!
歩く速さは単なる指標ですんで、
日々、色んなものに興味をもって、
かつ、活動的な生活を過ごしてらっしゃる美美さんは、
なぁ~んも心配いりませんて^^


◇ benyさん

やはり日頃から速く歩かなくちゃいけない理由がある人は、
きっとどんどん速くなっていくんでしょうねぇ・・・
握力に関しては素晴らしいと思いますよ^^
僕なんか足下にも及びません(-ω-;)
と言うか・・・あの握力をつけるためにキコキコ握るヤツって、
グリップって言うんですね!

by ソノ日暮 (2012-07-11 09:54) 

トラックバック 0
トラックバックの受付は締め切りました
Copyright © 今日の進歩 All Rights Reserved.

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。