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ネットを通じた医薬品の副作用報告システムの利用件数が3ヶ月でたったの90件

医薬品の副作用報告システムの利用件数

Day 90 / pasukaru76

ずっと以前にこのブログで、厚生労働省が医薬品の副作用に関する情報を、インターネットで広く一般から募集するウェブサービスを試験的にスタートさせたというトピックスを取り上げたことがあります。

ブログで取り上げておきながら、実は僕自信もスッカリ忘れてしまっていたわけですが、昨日になってその厚生労働省から、当該ウェブサービスのその後の利用件数などに関する発表がありました。

試験運用がスタートした今年3月から5月末までの3ヶ月間に寄せられた副作用情報は、たったの90件だったそうです。製薬企業や医療関係者から上がる副作用報告が、年間3万件にも及ぶことを考えると、まだまだ思ったほど利用者が伸びていないことがわかりますね。

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その3ヶ月のうちに寄せられた90件の具体的な内容

患者本人による報告は71件,患者家族からの報告は19件であった。また,副作用情報に関連づけて記載されていた医薬品はのべ119品目で医療用医薬品が116品目,一般用医薬品が3品目という内訳だった。

http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1207/1207070.html

もう20年も前から始めているアメリカも最初は同じだった・・・

とは言え、同様のシステムをアメリカでは1993年から既に運用を開始していますが、アメリカでも運用を開始してしばらくの間は、患者からの報告件数が医療関係者からの件数の半数にも満たない状態が続いていたのだそうです。ところが、この制度が広く周知された近年では、このシステムを利用した患者からの報告件数が、医療関係者からのそれと肩を並べるレベルにまで増加しているのだとか。

アメリカでの報告件数の推移

要は周知の徹底ですよね。日々ブログのネタになることはないかと、医療情報をあれこれ眺めている僕ですら、このウェブサービスに関する情報は、スタートした時に一度目にしただけでした。普通の人であれば尚更目にする機会が無かったように思います。厚労省もこのシステムを本当に有意義なものにしたいと考えているのであれば、もっと広く伝える努力をしなくちゃいけませんよね。

日頃飲んでるお薬の副作用を把握しておくことの重要性

ちなみに、もしも気付いた医薬品に関する副作用情報の報告はこのページから行うことができますが、トップページのヘッダー下にある検索窓(↓参照)に、ご自身やご家族が日頃飲んでいる医薬品名を入力して検索すると、その医薬品に関する詳細情報を確認することができます。

http://www.info.pmda.go.jp/index.html

医薬品検索で既知の副作用を把握


若干難しい表現の部分もあるのですが、特にその医薬品に関する既知の副作用情報に関しては、このシステムを利用する、しないに関わらず、一度は目を通しておいた方が良いと思うんです。
万一何らかの症状が出た場合に、いち早く気付くことができますからね。

また、もしもそこに記載されていない症状がでた場合には、、未知の副作用の可能性があるのでドヤ顔で報告しちゃいましよう!逆に未知のものか否か自信が無い場合でも、このシステムの趣旨からして気付いたことはジャンジャン報告しちゃってOKかと思われます。副作用か否かの判断は、あくまで中の人の仕事ですからね(`・ω・)b

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コメント 12
ニッキー

薬の副作用がすぐ分かる厚生労働省のシステムなんて、私の周りも誰も知らないと思います(+o+)
こういう役に立つ情報はもっとアピールしてもらえれば、かなり広がるのが早いと思うんですよねぇ(-_-)
もしかして、チェックするのが大変になると困るからそ~っとひっそりと運営してたりして・・・^^;
by ニッキー (2012-07-28 00:17) 

まつき

ウチの母なんて、10種類以上の薬を飲んでいるので、
詳細を検索してあげるのも面倒です^^; 
これだけ飲んでいると、副作用なのかも不明で、
多分気が付きそうにないですねぇ・・・(^◇^;)
by まつき (2012-07-28 07:25) 

まっちゃん

この店にこんなものを売っているんだと覚えていて、必要になって買いに行った時はもう売っていなかったなんて事が良く有ります。
人の記憶に定着するには何年もかかると思うので、もう少し続けてもらいたいですね。
by まっちゃん (2012-07-28 08:03) 

david

薬に関する情報も絶えず進歩し、変わるから常に注意していないといけませんね。
by david (2012-07-28 09:31) 

ソノ日暮

◇ ニッキーさん

でしょでしょ!
以前に記事にした僕も、スカっと爽やかに忘れてましたもん^^;
先日の救急搬送された熱中症患者の詳細に関する情報公開もそうですが、
何かと評判の悪い厚労省も、実は影に隠れてチョロチョロと良いこともやってるのに、
何故か一般に広く告知しようとしないのは何故なんでしょうね^^;
その辺が血の通ってない”お役所仕事”たるゆえんなんでしょうか・・・
もったいない話です(-ω-;)


◇ まつきさん

うちの両親も結構な種類の薬を飲んでるんですよね^^;
飲んでる薬を一つ一つチェックするのは、ほんと大変ですが、
実際読んでみると結構恐いことがシレっと書いてあったりするんで、
ご両親のためにも、一度はチェックしておくべきかと(`・ω・)b
きっと何かの役に立つ時が・・・くるかどうかは分かりませんけどね^^;


◇ まっちゃんさん

国によって医療の状況が異なるってこともあるでしょうが、
先にこのシステムを導入しているアメリカやイギリスでは、
ちゃんとした成果が得られてるわけですもんね!
試験的な導入と言っても、もっとしっかり告知して広める努力をしないと・・・
なんだかこのまま、うやむやのうちに終わってしまいそうな臭いが(-ω-;)


◇ david

ですよね!きっと新しい副作用が見つかった場合には、
処方するお医者さんや、薬剤師さんから何らかの説明があるとは思いますけど、
薬を飲んでるのは我々自身ですから、自ら意識を高めておく必要ありますよね^^

by ソノ日暮 (2012-07-28 12:19) 

amaguri

勉強になりました。
教えてもらった機関をお気に入りに登録しました。
(jyoji-san)
by amaguri (2012-07-28 14:33) 

みぃにゃん

私も知りませんでした。もっと知ってもらうように工夫されればもっと件数も多くなるかと・・。こんなことやってるのに知らないことってたくさんありますよね
by みぃにゃん (2012-07-28 15:53) 

駅員3

厚労省は、もっとこのサイトの宣伝をしなければいけないのではないでしょうか!!
by 駅員3 (2012-07-28 18:12) 

uryyyyyy

ソノ日暮 さん、こんばんは。

周知の徹底が大事ってのはわかりますわー。
ちょっとソノ日暮 さんのブログからは外れてしまいますけど
日本がどれだけあの国に侵略されているか知らないで
応援している人を見るとね・・・
by uryyyyyy (2012-07-28 21:31) 

美美

私は薬の効能を調べるとともに、
副作用もいっしょに検索します。
でも最近は処方箋で貰った薬には全部記載されていますよね。
でもいつも同じ薬だからと思ってよく確認しないでいると
新しい副作用が加えられていたりするんですよね。
焦ってしまうことがあります^^;
by 美美 (2012-07-28 22:27) 

風来鶏

薬=毒ということを、殆どの方が知らないのも事実だと思います^^;)
昔、喫茶店で隣の席に座っていた、薬剤師の女性二人(先輩が後輩に話していた)の会話を思い出しました。
「薬の飲み合わせは、その大半が未だ確認されていない」・・・(><)
by 風来鶏 (2012-07-28 23:43) 

ソノ日暮

コメントのお返事がめっちゃ遅くなってしまい、
申しわけありません<(_ _;)>

◇ amaguriさん

ありがとうございます!
何か気付いたこととかあれば、
あそこからじゃんじゃん報告しちゃってください(`・ω・)b


◇ みぃにゃんさん

対象は日々何らかの薬を飲んでいる一般の人なのに、
その一般の人に広く周知するための工夫・・・
してるとはとても思えませんよねぇ(-ω-;)


◇ 駅員3さん

システムの趣旨からして、どう考えてももっと広く告知すべきですよね。
テレビCMにしろ、ネット広告にしろ、手段はいくらでもあると思うんですが・・・


◇ うりさん

今の日本って、情報の入手をただ受け身な状態にしてると、
とんでもなく誤った方向へ誘導されちゃう可能性がありますもんね(-ω-;)
これからは個々人それぞれが、それぞれの責任で、
情報の取捨選択を積極的にしていかなあかん時代だと思っています(`・ω・)b


◇ 美美さん

さすが美美さん(`・ω・)b
実際に検索して出てくる情報と比べて見るとわかるんですが、
処方箋で薬を受け取る際に、薬剤師さんからいただく薬の説明書って、
ほんとごく一部のことしか書いてないみたいなんですよね(-ω-;)
まぁ、全ての人にあの詳細な情報を与えたところで、
それを隅々まで確認する人も、かなり限られるわけですが、
端折りすぎやん!って気もしないでもないです^^;


◇ 風来鶏さん

それめっちゃ恐い話ですね(゚〇゚;)
たとえ個々の薬の安全性は確保されていたとしても、
その薬だけ飲んでいるとは限りませんもんね!
むしろ複数の薬を常用されている方の方が多いわけで・・・
それなら一層、このシステムの重要性が増してきますよね~

by ソノ日暮 (2012-07-31 12:07) 

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