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【続報】デング熱の国内感染が次々と…そして前記事の訂正

蚊が媒介するデング熱のイメージ画像

最初は前記事の末尾に追記って形で掲載するつもりで、つらつらと書いてたんですが、どんどん膨らんで妙に長くなっちゃったので、別記事としてアップすることにしました。

やはりデング熱の国内感染者、続々と増えてますねぇ・・・

今や首都圏だけでなく、日本の広い地域で確認されていますが、幸い、まだ重症化した患者さんは出ていないようですし、マスコミが大騒ぎしているほど、闇雲に怖がる必要もないと思ってたりします。

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今後も国内感染が広がる可能性

また、現時点ではあくまで感染場所を代々木公園に限定しているようですが、発熱や頭痛などの症状のある人のうち、単に代々木公園やその付近に寄った心当たりのある人が検査を受けているだけのような気がしないでもありません。

いずれにしても、これだけ国内感染者が出ているということは、症状の出ていない感染者が、今回確認された人の数倍存在するわけで、その人が地元に帰った先でヒトスジシマカに刺されれば、さらにその地元で感染が広がるのは必定かと。

発熱が続けば病院へ行く。これまで通りの対処でOK

前記事にも詳しく書いたのですが、そもそも医療が充実している日本において、デング熱はそれほど恐ろしい病気ではないと思われます。

症状が出ないことも多いようですし、たとえ出たとしても重症化するのはほんの数%です。死に至る可能性のある本当に怖いデング出血熱にまで発展するのは、あくまで適切な処置がなされなかった場合で、ほんのひとにぎりだと言われています。

前記事の結論である、「 これまで国内感染が確認されていなかったのは、単に検査をしていなかっただけで、実はこれまでにもデング熱は普通に国内感染していたんだけど、みんな普通に克服していた 」説が正しいかどうかはわかりませんが、発熱や頭痛が続けば病院へ行く。そんな、これまで通りの対処をしておけば、デング熱と言えども何ら恐れる病気ではないんじゃないでしょうか。

前記事の数字の訂正について

と、あくまでもこの結論は変わらないのですが、前記事の細部の数字について、少し訂正をしておきたいと思います。これまで多かった危機感煽り系の記事とは対照的に、冷静な対応を呼びかけている昨日の毎日新聞の記事からの引用です。

厚生労働省によると、デングウイルス感染者のうち高熱や頭痛、発疹などの症状が出る人は10~50%。重症化するのはそのうち1~5%程度で、06~10年に海外で感染した国内発症者581人中、重症になったのは24人(約4%)だった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140901-00000092-mai-soci

前記事ではWikiの記述から、感染しても症状がでない人が80%と仮定した上であれこれ考えてみたのですが、最新の厚労省の発表によると、その確率は50~90%とのことです(症状が出る確率が10~50%なので)。

えらい範囲が広いですが、デング熱には異なる4つの型があり、その型による違いや、異なる型の重複感染などによっても変わってくるからとかがありそうですね。これは勝手な憶測ですが・・・

あと、前記事では重症化する確率は5%程度と書きましたが、実際には1~5%とより低めに抑えた数字のようです。もっとも、重症化する前に適切な治療を受けさえすれば、さらに低く抑えることができると思われます。

実はヤツらこそが人類最大の敵だった件

蚊によって年間725,000人が命を落とす

さらにもう一点。前記事の最後の方で、「 主に蚊でしか感染が広がらないデング熱なんて恐るるに足りない病気 」などと勢いで書いてしまいましたが、実は人間にとって地球上で最も危険な生物は蚊なんだそうです。なんと蚊によって年間72万5千人もの人が命を落としてるんだとか。

また、蚊による感染症はデング熱だけではなく、1999年にニューヨーク市周辺で大流行した西ナイル熱も、今回話題になったヒトスジシマカや、同じく日本に生息するアカイエカがウイルスを媒介しうるので、渡り鳥などでひとたびウイルスが日本に入り込めば、感染が広がる危険性もあるようです。

温暖化と結びつけて危機感を煽る記事も

中には、今回のデング熱の国内感染は、温暖化の影響による危険な蚊の生息域の拡大が原因なんだから、より致死率の高い黄熱病やマラリアが日本に上陸する日が来るかも!なんて無駄に危機感を煽ってる記事もありますが、さすがにそれはちょっと言い過ぎかと。

ちなみに今回の件は温暖化とはあんまり関係ないと思うんです。確かにヒトスジシマカの生息域は、かつては関東地方が北限だったらしく、それが温暖化の影響で東北にまで北上したわけですから、その意味では影響があったと言えます。

しかし、流行地におけるデング熱の主な媒介蚊である”ネッタイシマカ”が、温暖化によって日本に定着したわけではありません。あくまで日本でデング熱の感染を広げているのは、日本に元々生息していたヒトスジシマカなんです。

いくら温暖化が進んだとしても、黄熱病を媒介するネッタイシマカや、マラリアを媒介する種のハマダラカ(マラリアとは関係のないハマダラカは既に日本に生息しているようです)が日本に定着するのは、このまま温暖化が進むとしても、まだまだ先の話なんじゃないかなと。

とは言っても、人類の”最大の敵”、蚊を甘く見ちゃいけませんね!謹んで前記事の該当部分を訂正させていただきます(*・ω・)*_ _))

via.
http://rocketnews24.com/2014/05/07/438622/
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140830-00000007-ykf-soci

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タグ : デング熱 国内感染 代々木公園 ヒトスジシマカ デング出血熱 西ナイル熱 温暖化
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