ついに”がん再発”の元になる細胞「がん幹細胞」が存在する証拠をつかんだ!
細胞の中には、体内の様々な組織の元になる「幹細胞」と呼ばれる細胞があります。実は増殖を繰り返すがん細胞の中にも、にもこの幹細胞が存在することが以前より指摘されていましたが、これまでは否定的な研究者も多く、まだまだ仮説の段階だとされてきました。
ところが今回、ヨーロッパとアメリカの3つの異なる研究チームによって、がん細胞の一部に、がん再発の原因となる「がん幹細胞」が存在する証拠を示す、3つの独立した研究成果が、イギリスの科学誌「ネイチャー」とアメリカの科学誌「サイエンス」に相次いで発表されました。今回の発見によって、新たながん治療法や治療薬の開発につながる可能性があるとして注目を集めています。