実用化まで10年も?寄生虫で高精度ながん検診が可能になる日
つい先日、がん患者の尿に含まれる特有の臭いを、犬並みに嗅覚の優れた寄生虫である”線虫”に嗅ぎ分けさせてみたところ、95%以上という驚くべき精度でがんを判別してしまいよった(゚〇゚;)…と言う、がん診断に関するすんごい報告がありました。
今回はこのトピックスについて、色々と調べたこと、そして感じたことなんかをあれこれ書いてみたいと思います。今回もかなり独断と偏見と妄想が入り交じっているので話半分ってことで。
ついに”がん再発”の元になる細胞「がん幹細胞」が存在する証拠をつかんだ!
細胞の中には、体内の様々な組織の元になる「幹細胞」と呼ばれる細胞があります。実は増殖を繰り返すがん細胞の中にも、にもこの幹細胞が存在することが以前より指摘されていましたが、これまでは否定的な研究者も多く、まだまだ仮説の段階だとされてきました。
ところが今回、ヨーロッパとアメリカの3つの異なる研究チームによって、がん細胞の一部に、がん再発の原因となる「がん幹細胞」が存在する証拠を示す、3つの独立した研究成果が、イギリスの科学誌「ネイチャー」とアメリカの科学誌「サイエンス」に相次いで発表されました。今回の発見によって、新たながん治療法や治療薬の開発につながる可能性があるとして注目を集めています。
血液検査で大腸がんを早期発見!大腸がんの診断率を飛躍的に上げる診断法開発
precious / rosmary
「血液検査」と言えば、以前にこのブログでも、心臓発作を起こる時期の把握や、緑内障の早期発見なども近い将来は血液検査だけで可能になるというトピックスを取り上げたことがありましたが、今回、神戸大大学院医学研究科の吉田優准教授らの研究グループによって、たった1滴の血液から、大腸がんを早期に発見できる診断法が発見されました。
これまで行われていた方法では診断が難しかった早期の大腸がんでも、高い確率で見分けることが可能となることから、がん治療においては特に重要な”より早期の治療”に繋げることが期待できる大発見と言えますね!
T細胞と細胞分裂のスイッチ?がんだけを狙い撃つ2つの最新トピックス
昨日、今日と相次いで二つのがん治療に関する素晴らしい研究成果が発表されました。一つは、がんやエイズなどのウイルス感染細胞を攻撃する「T細胞」と呼ばれる免疫系の細胞を、人間のiPS細胞から作り出すことに成功したというもの。二つ目は、哺乳類の細胞分裂のある特徴に着目することによって、正常な細胞は生かしたまま、がん細胞だけを死滅させることに成功したというものです。
青魚を食べれば食べるほど肝臓がんのリスクが低くなるの法則
俗に「沈黙の臓器」とも呼ばれる肝臓。その理由は、たとえ病気になってもハッキリとした自覚症状があらわれることが少ないからです。何らかの症状が出た時には、既に病状がかなり進行している場合が多く、肝硬変や肝臓がんといった重篤な事態に陥ることも・・・そんな肝臓がんに関して、青魚を食べれば食べるほど肝臓がんの発症リスクが低くなることが、国立がんセンターの研究チームによる大規模な調査で判明しました。
フルーツの女王”マンゴスチン”に驚きのがん抑制効果を発見!
まるでデフォルメされた小振りの柿のような見た目なんですが、パカっと分厚い果皮を割ると、その中にはまるでにんにくを思わせるような真っ白い小房に分かれた実が特徴のマンゴスチン。主に東南アジア原産のフルーツで、ドリアンが「果物の王様」なら、このマンゴスチンは「果物の女王」とも称される程の上品な甘みと爽やかな酸味、そして独特の歯ごたえが魅力の南国フルーツです。今回そんなマンゴスチンに関して、驚きのがん抑制効果が発見されたのだそうです。
ワカメや昆布などの海藻類の食べ過ぎが甲状腺がんのリスクを倍増するケースも!
四方を海に囲まれた日本では、ワカメや昆布などの海草類は古くから大切な食物繊維やミネラルの供給源でした。ことに海藻類に豊富に含まれる水溶性の食物繊維やアルギン酸には高血圧や高脂血症の予防効果が高いと言われています。そんな健康に良いイメージの強い海藻類ですが、今回、特に閉経後の女性がワカメや昆布などの海藻類を食べ過ぎると、甲状腺がんのリスクが高まる可能性があるというショッキングな研究結果が発表されました。
肉眼では見えない胃がんの転移を赤く光らせて検知!新しい胃がん診断法開発
今や胃がんは、早期の段階で適切な治療を行うことができれば、確実に克服できる病気だと言われています。とは言え、一度胃がんを発症した方にとって最も恐ろしいのは、がんの転移による再発ではないでしょうか。今回、大阪府立成人病センターによって、そんな胃がんの転移のをいち早く発見するための、全く新しい診断方法を開発したとの発表がなされました。その診断方法の詳細について採り上げてみたいと思います。
乳がんの再発を完全に防げる可能性!再発の元になる「幹細胞」の仕組みが明らかに
現在では、乳がんは比較的性質の良いがんの一つと言われています。その検査方法や治療法も日々進化しており、早期に発見して適切な治療さえ受けることができれば、ほぼ完治することができるがんなので、決して過度に恐れる必要はありません。とは言え、日本において乳がんと診断される女性は、年間4万人にものぼっており、女性にとっては最も頻度の高いがんであることは間違いありません。
そんな乳がんですが、今回、がん細胞の元となる「幹細胞」が体内で増殖する仕組みが明らかになったのでそうです。これにより、その幹細胞を直接狙って根絶することによって、乳がんの再発を完全に防げる可能性が出てきたのだとか。
食生活の欧米化で前立腺が危ない!日本古来の食生活で前立腺がんを予防する
ほんの数十年前までは、日本人の前立腺がんの発症率は欧米人の約4%程度でした。ところこの前立腺がん、近年は増加傾向にあると言います。そもそもこの前立腺がんは、欧米では非常に発生率の高いガンで、男性死亡者の死因の約20%とトップを占めているんだとか。日本でも最近の増加傾向から考えると、このままでは近い将来、男性のがんによる死亡者の上位になると予測されています。