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睡眠に関するいくつかの常識は実は間違っていることが判明

睡眠に関する常識

「眠れなくても良いから、布団で横になれば体と脳を休めることができる。」

「就寝中は眠りの浅い”レム睡眠”と眠りの深い”ノンレム睡眠”が、1.5時間の周期で繰り返されている。」

このような話、皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。もはや睡眠に関する常識と言っても良いくらいですが、実は今、最新の研究によりこれらの常識が否定されつつあることをご存じですか?

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これまでの様々な研究により、睡眠不足が糖尿病や高血圧、心疾患、高脂血症、肥満などの生活習慣病のリスクを高めることが確認されており、このブログでもこれまでいくつか取り上げてきました。

眠れなくても横になるだけで身体や脳を休めることができる

よく「たとえ眠れなくても、布団に入って横になって目をつむっていれば、身体や脳を休めることができる。」という説があります。まぁ、翌日に大切な試験や試合がある・・・なんて時に緊張でなかなか眠れないような時など、この説があるお陰で少し救われた気持ちになれたものです。

しかし、最近の研究により不眠症の人が布団に入って横になるだけでは、糖尿病や高血圧、肥満などの生活習慣病のリスクを抑制できないことがわかりました。

つまり、体や脳をしっかりと休め、生活習慣病のリスクを下げるためには、ただ横になって目をつむるだけではなく、脳が休む…つまり”眠る”という行為そのものが必要なのだとか。

レム睡眠とノンレム睡眠の周期と目覚め

眠りの浅いレム睡眠は「体の眠り」、眠りの深いノンレム睡眠は「脳の眠り」と言われ、人間は就寝中、この2種類の眠りを交互に繰り返しています。

より具体的には、深い眠りであるノンレム睡眠が20分~30分続いた後、浅い眠りに引き戻されてレム睡眠の状態になるのですが、この深い眠りに落ちてから浅い眠りに引き戻される一つの周期が約90分だと言われていました。

誰しも、目覚めるタイミングによって、スッキリ目覚めるケースと、異常に目覚めの悪いケースがあることを経験的に知っていると思います。それは眠りの浅い状態で目覚めると比較的スッキリ目覚めることができ、逆に眠りの深い状態で無理矢理目覚めると、辛い目覚めになると考えられています。

睡眠周期から睡眠時間を設定するのはナンセンス

睡眠周期と目覚まし時計

理想的には眠りの深いノンレム睡眠に入る前、すなわちレム睡眠が終わった直後に目覚めることができれば、最も気持ち良く目覚めることができるわけです。

そこで、先ほどの説に従うならば、睡眠時間を1.5時間の倍数で設定することで、スッキリと目覚める確率を上げることができる…と考えられてきました。

ところが、人間の睡眠周期はおおよそ1.5時間のサイクルを、ただ単純に繰り返しているわけではないことのみならず、睡眠の周期に関する様々な事実が、最近の研究により明らかになってきました。

人間の睡眠周期の平均は100分±30~40分で、明け方になるほどレム睡眠が長くなる。体調や日によっても異なり、睡眠周期から起床時間を決めるのは非常に難しい。明け方には全般的に眠りが浅くなり、そこで起きることになります

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140715-00000002-sasahi-hlth

つまり、100分±30~40分ということは、実際の睡眠周期の幅は最大20分~140分と非常に広く、明け方になるほど深い眠りに落ちている時間が長くなる傾向があり、さらにこれには個人差があるだけでなく、同じ人の中でもその日の体調などによって変動があると言うことです。

と言うことは・・・よりスッキリと目覚める確率を上げるために、「1.5時間の倍数で」といった睡眠周期から睡眠時間を設定し、そこから起床時間を決める。なんてことは、理論的にはもはやナンセンスだと言うことになりますね(´・ω・`)

睡眠周期を察知する目覚まし

かくなる上は、これまでのように目覚ましの時間をピンポイントで設定するのではなく、1時間程度の幅を持たせた上で、枕などで脳波をリアルタイムにモニターしてレム睡眠の終わりを察知した瞬間に、優しい音声と心地良い振動で揺り起こしてくれる画期的な目覚ましシステムの開発が・・・って思ったら、既に似たようなものがいくつかあるようです。

自分が試していないので、あえてここではご紹介しませんが、気になる方はググってみてくだされ。リアルな目覚し時計は結構お高いみたいですが、スマホアプリも色々あるみたいなんで、まずはそちらで自分に合ったものを探してみるのが良いかも知れませんね。

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タグ : 生活習慣病 ノンレム睡眠 レム睡眠 睡眠サイクル 睡眠に関する常識 睡眠
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