コンタクトで視力回復!「オルソケラトロジー」治療用の純国産コンタクトが発売に
「オルソケラトロジー」とは、就寝中に角膜の形を矯正する特殊なコンタクトレンズを装着することにより、起床後にそのレンズを外しても、視力が一定時間改善して、日中は裸眼で過ごすことができるという画期的な視力回復治療法です。
今回、このオルソケラトロジーに使用する特殊な治療用コンタクトレンズ「ブレスオーコレクト」を、東レなどが開発し、発売を開始しました。オルソケラトロジー治療用コンタクトレンズとしては、待ちに待った国内初の純国産レンズの登場です!
安全なのに日本ではあまり普及していないオルソケラトロジーの謎
Moms contact / nikozz
ずっと以前にテレビのある情報番組で、タレントの柴田理恵さんがこのオルソケラトロジーを体験レポしたのを見たことがあって、その脅威の視力改善効果に驚いた覚えがあります。
その安全性から、欧米ではかなり普及している治療法ですが、これまで日本では、レンズの製造販売が承認されていなかったために、この近視矯正法を導入している眼科では、米食品医薬品局の認可を受けている米国製レンズなどを使用していました。
つまりこれまでは、米国人の角膜の形状に適した、米国人用のレンズを使用していたわけですね。このためオルソケラトロジーの国内での普及が進まず、その利用者はまだ2万人~3万人程度なのだとか。
日本人の角膜に適した純国産レンズが遂に登場!
今回、発売される「ブレスオーコレクト」は、これまでの米国人用のレンズとは異なり、東レが目の負担が少なく耐久性に優れた独自素材を開発し、ベンチャー企業のユニバーサルビューが、日本人の角膜の形状に適したレンズに仕上げたものなのだそうです。
オルソケラトロジーの治療効果とメリット
オルソケラトロジーは視力を維持するためには、基本的に毎晩就寝時の装着を続ける必要があるものの、この「ブレスオーコレクト」により治療を2週間ほど続ければ、朝レンズを外してから2日間ほどは裸眼で過ごせるようにもなるのだとか。ちなみに気になる治療費は保険適用外で、眼科にもよるようですが、初期費用が20万円~30万円とのこと。現在、レーシックが20万円前後と言われていますので、それと同等か少し高いくらいですね。
とは言え、レーシックの場合は一度手術してしまうと元には戻せませんが、オルソケラトロジーの場合はコンタクトの装着さえ中止すれば、いつでも角膜の状態を元に戻すことが可能ですので、その安心感は比べものになりませんね。また、このオルソケラトロジーは治療を続けることによって、近視の進行を抑えることができるとの報告もあります。
オルソケラトロジーのデメリットと限界
2010.05.25 / andy.simmons
そんなメリットの多いオルソケラトロジーですが、反面、次のようなデメリットがあります。治療用のコンタクトレンズは基本的にハードコンタクトレンズですから、レンズケアが非常に重要であり、その煩わしさがまず挙げられます。特にまばたきをしない就寝中は、目の表面が十分に潤わず、角膜炎などを発症するリスクが高まりますので、レンズの十分な洗浄と管理を怠ることは許されません。
また、レンズには耐用年数があって、普通のハードコンタクトレンズと同じく3年程度で作りかえる必要があるそうです。ちなみに国税庁は「オルソケラトロジー(角膜矯正療法)による近視治療に係る費用の医療費控除」を認めているので、その点では少し楽になると言えますね。さらに今回、初めて日本のメーカーによるレンズが発売されたことにより、今後国産のレンズの供給も増えてくるでしょうし、それに伴ってレンズの価格自体も下がってくる可能性は多いにあるかと思われます。
さらにオルソケラトロジーの限界として、強度の近視や重度の乱視の人にはオルソケラトロジーを使えないケースがあるようですし(このケースについては少々費用が割高になりますが、「オサート」と呼ばれる新しい技術で対応できるそうです。)、老眼や遠視には残念ながら効果はないようです(´・ω・`)
共通テーマ : 健康 | カテゴリ : 眼病・視力
タグ : 国内初の純国産レンズ オルソケラトロジー コンタクトで視力回復 視力回復治療法 ブレスオーコレクト 東レ 柴田理恵 脅威の視力改善効果 ユニバーサルビュー 日本人の角膜の形状に適したレンズ レーシック 近視の進行を抑える レンズケア 角膜炎 オルソケラトロジー(角膜矯正療法)による近視治療に係る費用の医療費控除 オサート 老眼 遠視
私は、元々強度の近視+軽度の乱視で最近は老眼も入ってきました。。。
初期費用がレーシックと同じくらいとのことですが、作りかえる時にはどれくらいかかるのでしょうか。
老眼にも対応できるようになるといいですね。
by hirochiki (2012-07-06 05:51)
レーシックは怖いけど、これなら怖くないですね♪
お値段が怖いですが・・・^^;
どどどどド近眼の私には、羨ましい話です~!
by まつき (2012-07-06 09:10)
キリ番の記事に、お祝いのコメントを頂きありがとうございました
このコンタクト、保険適用になれば、ぜひやりたいです!
これからも宜しくお願いします
by 駅員3 (2012-07-06 12:05)
ドライアイ過ぎて&先端恐怖が入ってるので、コンタクトレンズを一度もやったことがありません。
でもちょっと気になりますね。
もうちょっと初期費用が安いといいのですけど・・・
by しきみ (2012-07-06 13:29)
これはスゴいですね!初めて聞く話でした
日本なら、老眼用の製品も開発してしまうのではないでしょうか
by SABORU_1001 (2012-07-06 18:18)
これすごいですね~~。
by ぴーすけ君 (2012-07-06 19:08)
ソノ日暮 さん、こんばんは。
おいら左目が悪いのですが
右目は普通なので(最近パソコンやりすぎて悪くなった気もしますけど)
今のところコンタクトは必要としていません。
視力は重要なので、目は大事にしないといけませんわい。
by uryyyyyy (2012-07-06 22:28)
私もこれは検討というか、説明会にも行ったのですが
やはり書かれているとおり、就寝中が不安で
なかなか踏み切れません。
by いっぷく (2012-07-07 10:19)
◇ hirochikiさん
「ブレスオーコレクト」のレンズ代だけの価格ですが、
ちょっと調べてみたんですが、結局わかりませんでした(-ω-;)
初期費用のうち、角膜を矯正するために必要な精密検査に、
結構かかると予想されますが・・・
レンズ代だけでも決して安いものじゃないでしょうねぇ。
あと、説明を読んでもイマイチ理解できなかったんですが、
何でも老眼にはこの方法では原理的に対応できないのだそうです。
残念です(´・ω・`)
◇ まつきさん
レーシックに関しては色々恐い話とか聞きますもんね~
でも、このオルソケラトロジーは、治療を中止することで、
いつでも元の状態に戻せるってとこが素敵ですよね!
お財布に関しては、清水の舞台からは飛び降りなくちゃいけませんが^^;
◇ 駅員3さん
おめでとうございました^^
記念すべき10,000nice目は取りに行きますよ(`・ω・)b
ホント、保険適用になれば良いですよね~
◇ しきみさん
もろもらいが大きくなって、眼科で切開してもらったことがあるんですが、
その時めっちゃ恐かったんで、僕も先端恐怖もってるかもしれません^^;
初期費用に20万~30万、それでもって3年に1度はレンズ交換って、
誰でもできる治療じゃないですよねぇ(-ω-;)
今後どこまで治療費が下がるか!ですよね^^
◇ SABORU_1001さん
すごいですよね!
これまでは純国産のレンズがなかっただけで、
治療法自体は結構前からあったみたいですよ^^
僕もこのトピックスを知った時、老眼への対応がめっちゃ気になったんですが、
この治療法では原理的に対応できないみたいなんですよね(´・ω・`)
◇ ぴーすけ君さん
何より安全ってとこが良いですよね^^
治療費もすごいですが^^;
◇ うりさん
目は大事にしなくちゃいけませんよねぇ・・・
僕もPCのやり過ぎで、最近かなり悪くなってるような気がします(-ω-;)
なんでもPCのモニターから目に有害な光線がでているらしくって、
それをカットする伊達眼鏡があるみたいなんですよね。
今度、それを買って見ようかと思ってるんですが・・・
買ったらレビューしてみますぜぃ(`・ω・)b
◇ いっぷくさん
「書かれているとおり、就寝中が不安で」ってことは、
角膜炎などの発症リスクのことでしょうか?
この辺はやはり個人差がありますよねぇ・・・
安全性に関しては治療を中止することで確保できますが、
治療を中止しても高額な治療費は戻ってきませんもんね(-ω-;)
by ソノ日暮 (2012-07-07 11:46)
画期的なお話ですが、悲しいことに強度の近視の人はダメなんですねぇ(>_<)
もし、OKでもこのお値段だととても手が出ませんが・・・(^_^;)
視力に関して、安全でもう少し(いやもっとかw)値段の安い治療方法が早く見つかると嬉しいですねぇ^^
by ニッキー (2012-07-07 15:37)
◇ ニッキーさん
お返事が遅くなってしまって申しわけありません<(_ _;)>
現時点ではそうみたいです(-ω-;)
でも・・・そうですよねぇ・・
この値段だと”清水の舞台”が高すぎて、
下手に飛び降りたりすると即死ですよね(´・ω・`)
でも、レーシックにしても初期の頃の値段に比べたら、
かんなり下がってきてるんで、このオルソケラトロジーも今後、
カバーできる近視の範囲も広がって、お手頃価格になることも・・・
期待しましょう^^
by ソノ日暮 (2012-07-09 13:09)