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成人女性の卵巣内に卵子幹細胞を確認!不妊治療応用へ期待

卵子の元になる細胞である「卵子幹細胞」は、これまで長いこと成人女性の卵巣内には存在しないと考えられてきましたが、今回アメリカのハーバード大学などによる研究チームにより、成人女性にもこの「卵子幹細胞」が存在することを初めて確認されたんだそうです。

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これまで考えられてきた卵子幹細胞、卵母細胞、卵子

そもそも「幹細胞」には増殖能力があって、今回発見された卵子の元になる卵子幹細胞にも、当然増殖能力があるわけですが、これまでは、この増殖能力のある卵子幹細胞は、出生前にはなくなってしまい、出生後には卵子に変わる一歩手前の卵母細胞だけが、卵巣内に残っていると考えられてきました。

この卵母細胞には増殖能力がないため、卵巣内で一生涯に作られる卵子の数は、当然にして出生時もっていた卵母細胞の数を超えることはありません。しかも、その卵母細胞は生まれてきた後は生成されることはありませんから、母胎の加齢と同時に、この卵母細胞も年を重ねていくと考えられます。つまり、例えば40歳の女性の卵子は、40年もの月日を経過した卵母細胞からできていると言うことになり、母胎の加齢により妊娠確率が下がってしまうのはそのような理由があるからだと考えられてきました。

今回の発見でこう変わる!

今回のこれまでの定説をくつがえした大発見によって、次のような可能性が広がるそうです。

高井泰・埼玉医大准教授は「やむを得ない理由で不妊になる人から事前にこの細胞を採取しておけば、治療後に出産が可能になるかもしれない」と話す。一方で「不妊治療に使うには、倫理的な問題を議論する必要がある」と指摘している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120227-00000006-mai-soci

まだ一般的な不妊治療への応用については多くの議論がありそうですが、少なくとも可能性は大いに広がったのではないでしょうか。今後のさらなる研究に期待したいですね。

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タグ : 卵子幹細胞 卵母細胞 卵子 不妊治療
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