関東地方が本格花粉シーズンに突入!花粉症の薬「抗ヒスタミン薬」と鈍脳対策
猛威をふるったインフルエンザがやっとのことで下火になったかと思えば、今度は花粉みたいで、2月27日のウェザーニューズの発表によると、遂に関東地方が本格花粉シーズンに突入した模様です。鳥のさえずりや、花の香りよりも先に、病気の流行で季節の移り変わりを感じてしまう現代人を、インフルエンザや花粉症がまだなかった頃の人が見たら一体どう思うんでしょうね・・・
そんな花粉症に関連して、最近何かと話題になっている花粉症薬による「鈍脳」と呼ばれる副作用について少し調べてみました。
鈍脳は抗ヒスタミン薬の副作用
そもそも通常の花粉症薬は、花粉によって生じるヒスタミンを抑える働きをする「抗ヒスタミン薬」なんですが、花粉症薬を飲むと眠くなる理由は、この抗ヒスタミン薬の中には、脳の受容体に作用して、意識レベルを低くして脳の反応を鈍らせるものがあるためなんだそうです。しかもこの作用は、これによって花粉症の様々な症状を抑えているのではなく、花粉症などの症状を抑える効果と別のものなんだとか。つまりこの「鈍脳」は抗ヒスタミン薬の単なる副作用ってわけなんです。
この鈍脳によって、脳の中枢神経に作用して脳の反応が鈍くなり、勉強や仕事の効率が落ちるだけでなく、さらには重大な交通事故や事故に繋がる事例もあるので、服用後は四輪車、オートバイなどの運転はもちろんのこと、工作機械の運転といった危険を伴う作業には従事しないことが勧められています。また、特に飲酒前後の服用は眠気をさらに誘発すると言われているので、さらに注意が必要だと言えます。
最近では眠くなりにくい抗ヒスタミン薬も
最近では、病院で処方される花粉症薬の多くは、眠くなりにくい第二世代の抗ヒスタミン剤を配合した抗ヒスタミン薬なんだそうですが、それでも依然として、医師の中には「従来から使っている」という理由で、眠くなりやすい薬を処方し続けている医師もいるそうなので、もしも処方された花粉症薬を服用していて眠くなるような症状が出ている場合には、かかりつけの医師に「眠くなりにくい抗ヒスタミン剤が欲しい」と相談してみてください。
また、市販薬の場合、これまでは市販の花粉症薬と言えば、その大半は眠くなるタイプの抗ヒスタミン薬でしたが、2010年の秋頃から第1類医薬品として眠くなりにくい第二世代の抗ヒスタミン薬が購入できるようになっていますので、気軽に薬剤師さんに相談してみましょう!エスエス製薬の「アレジオン10」や佐藤製薬の「ストナリニ・ガード」など、各製薬会社から発売されているようです。